こんにちは。アーキ工房です。
今回は、建築知識という建築雑誌内のトピックの紹介です。
どんな工事にも工程というものは存在します。
おおまかな工程は同じかもしれませんが、
現場では、建物の規模、工法、敷地環境、形状によって、細かい工程を把握しておかなければいけません。そこで、工事業種や作業内容・工事の進捗状況などを把握するために、全体工程から月間工程、週間工程と、あらかじめ計画しておく必要があります。
本来、設計図書は、請負契約時にすべて調整がついていることが望ましいですが、新しい工法を採用したり、複雑な形状が組み合わさる部分があったりと、すべてを契約時に把握することは、なかなか難しいです。
そこで、工程などに支障がきたさないように、適切な時期までに設計図書の未定部分を調整する必要があります。
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実際の工事に使用した現場の全体工程表(ネットワーク)の一例です。
(1)サッシ、ガラス、建具
これらの施工図は、建具表をもとにサッシ屋、ガラス屋、建具屋などにより作成されます。特にサッシやガラスに関しては、防火・耐風圧・気圧・水密・遮音性などの各性能も大変重要な要素であり、そのグレードがコストに大きく影響するので注意したいです。
(2)タイル、石
目地の割り付けや水勾配などある程度設計図面で検討することも可能だが、施工状況などの理由から現場での納まりが優先される場合もあるので、施工図などで意匠的な調整を行う必要があります、
(3)板金
軒先やけらば、笠木の処理は、意匠、雨仕舞の両面からも重要なので、施工図での検討や施工前の職人との打ち合わせが欠かせません。
瓦屋根については、ほとんど現場打ち合わせによります。
(4)左官・塗装
左官や塗装に関しては、立面図、展開図などの設計図やサンプルなどをもとに施工が行われます。
(5)給排水設備
設備業者が平面図をもとに作成した設備図で配管ルートのチェックをし、汚水、雑排水、雨水に関しては水勾配についても検討します。
スリーブの位置は、基礎伏図と照らし合わせながら調整します。給湯器やエアコンの室外機は、隣家の玄関前や開口部下などの配慮も必要なので、配置図などと照らし合わせます。
(6)電気設備
電気業者などから、経路図、電灯・コンセント図などが提出されます。特に照明器具やコンセント、スイッチの位置は、使い勝手や意匠の面からも重要な部分なので、意匠図の展開図や天井伏図などでその位置を調整します。
おおきな現場になると各業者との連携や打ち合わせが非常に重要になってきます。
また、一般住宅や事務所などの大きさの建物でも工程の流れや携わる業種もほとんど変わりません。その分細かい作業が多くなります。
小規模なリフォームなどの工事になると、割り付けや納まりが複雑な形状だったりしない限りは、あまり施工図を書くことはありませんが、
その分、現場打ち合わせや納まりがとても重要になってきます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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